電着塗装や静電塗装とは異なり、2流体(エアー・塗料)混合式で優れた低飛散性能を実現します。
吹付圧力を0.04MPa以下に抑えた超低圧塗装は、静電気の発生を抑え



昨年の京都議定書による、地球温暖化の改善目標(Co2yaNoxの削減等)は記憶に新しく、各都道府県の規制条例も年々厳しさを増しております。
塗装工場における『揮発性有機化合物(以下:VOC)成分排出規制』では、100,000㎥/時間-700ppmC以下(新設は400ppmC)と比較的大型工場が規制対象となりますが、今後は更に対象が拡大される傾向にあります。
また、「VOC」成分は、浮遊粒子状物質による健康への影響、光化学オキシダイトによる健康被害の発生原因の1つとして、取り上げられ最終的には光化学反応によりCO2へ酸化されます。
そのため、最終的には健康被害だけではなく、地球温暖化の原因の1つになってしまうのです。

◇低VOC工場となるための改善方法:
既存の設備からの上記の環境対応型の設備に変更する場合、大きく3つの方法がございます。
①塗着効率の向上…周囲へのミストを減らす事でVOC排出を削減し、廃棄スラッジも同時に減らす。
②低VOC塗料の導入…塗料を低VOCタイプに変更するが塗装設備の変更も必要となる。
③排気設備の高性能化…塗装設備を従来のままに排気設備にVOC燃焼・回収装置を追加する。

【VOC処理の流れ】


上記フローは、排気設備にVOC処理装置を用いた場合の対策方法です。
VOC処理装置により、大気へ放出されるVOCは対策として十分ですが、ブースから発生するVOC量が変わらなければ産業廃棄物の量も変わりません。
また、設備の負荷を考えると、定期的なメンテナンスが必要になります。

◇必要なのは「VOC発生量を最小限に抑えること」では無いでしょうか。
現在、VOC排出対策のメインとなるVOC回収装置は塗装の条件を変えずに生産を続けることが出来ます。

当社がご提案するのは、「塗装場におけるVOC発生量を減らすこと」、つまり塗料の使用量の効率化です。
低VOC塗料でも同様の事となりますが、上図「塗装場」から排出されるVOC量が減れば、同時にVOC排出量・スラッジ量が同時に削減出来ます。
例えば塗着効率60%で行う生産ラインを90%にすれば、全体量の3割の塗料使用量、及び廃棄スラッジ削減とVOC対策が同時に図れます。

また、生産コストの面では、周囲へのオーバーミストを抑えることが生産単価へ影響します。

当社が提案をしております温風低圧塗装機は、環境規制の厳しいヨーロッパ・ドイツで開発された低飛散性の塗装システムです。
塗装時に必ず発生するオーバーミスト(周囲への飛散)を最大限減らす事が自動塗装ラインでも可能となり、塗装面以外から発生するVOC量を大幅に削減します。
もちろん、オーバーミストを回収する水ブースでのスラッジ排出量も抑え、トータル的な環境改善を提供します。





当社の温風低圧塗装システムは、一般塗装(ハンドガン)において約90%の塗着効率を実現します。
この卓越した塗着効率は静電塗装に匹敵し、スプレー塗装分野においては業界トップクラスとなります。

また、この技術は塗料の無駄を抑えるだけではなく、排気設備のメンテナンスコストの削減、スラッジ量の削減を同時に実現することが可能となるのです。
もちろん、通常のスプレー塗装と同様の工程で行なえますので、導入は比較的楽に行なえます。

静電気の発生を抑える超低圧塗装
樹脂塗装等の静電気を帯びやすい対象物では、スプレーエアーの流れで静電気が発生し、塗装中のゴミ付着により製品の歩留まりが悪くなります。
現在ではイオン発生器による静電気の除電作業により、静電気の影響を無くす塗装工場も多く見られますが、管理維持も難しくゴミ・異物の対策に温風低圧塗装機の場合、わずか0.05MPa以下というエアー圧力で吹き付けを行うので空気速度が遅く、対象物に対して静電気の発生を抑えることが出来ます。
また、温風エアーが表面乾燥を促進しますので、塗装面へのゴミの付着を軽減します。
実際に樹脂塗装で温風低圧塗装機をお使い頂いているお客様も多く、ウレタン塗装、UV塗装等に用いられております。



塗装対象物の塗装膜厚管理は工業塗装では必須の管理項目です。
温風低圧塗装機の低圧・大風量の効果は塗装面のタレや流れ抑える性質を持ちます。
常に塗装ガン先より発生する「大量の乾燥した温風」は、スプレー塗装時の表面の乾燥を促進しながら、タレ・流れを防ぐ効率的な方法です。これにより数回に分けて行なわれた工程の回数が減り、生産性も向上します。


高圧塗装の場合、制御盤・フレームの内部・サンディングボードの耳等の凹凸部(入り隅)はどうしても塗装がつきにくい場所として挙げられます。
温風低圧塗装機は、低圧塗装でも0.04MPa以下の超低圧・大量のエアーが箱内の隅々まで塗料を届けるので、構造が複雑な内部の塗装も安心して行なえます。
また、内部形状が入り組んだり奥深い場合は、オプションの300mm延長ノズルを使えば、更に細かい部分の内側も塗装できます。
もちろん、箱・フレーム外部の塗装でも「周囲への巻き込み」が無いタイプですので、塗装ガンを向けた面しか塗料は付着しません。



フレームや軽量材等の細い鋼材の塗装には、スプレーパターンを丸型にする事でスポット的な塗装も出来ます。
また、H鋼等の接合部等の塗装を行ないたくない場所でも、「低圧・大風量効果」と「周囲への飛散が少ない」事で、特に大掛かりなマスキングも必要無く塗装できます。



現在、エアレス機器(ダイアフラム式)や圧送式塗料タンクを使用しているお客様は、その設備がそのままご利用頂けます。
お持ちの設備を塗料供給用ポンプとし、スプレーガンへ接続すれば連続作業が行えます。



当社の温風低圧塗装機は、ハンドタイプのスプレーガンとエアーシリンダーで制御を行う自動スプレーガンを用意しております。
自動ラインでの制御に適した自動スプレーガン工業用ブロアー(コンケスト)の組み合わせで長時間のライン塗装も可能です。



乾燥ラインや乾燥炉から出た後のタッチアップ処理(塗装のブツ除去)にも便利にお使い頂けます。
温風低圧塗装機の場合、AC100Vさえあれば、どこでも塗装が出来ますので、製品が完成した検査場所でも容易にタッチアップが出来ます。

また、試作品などの少数・小ロットの塗装でも場所を限定されずに塗装出来ますので、ラインを止めずに対応が可能です。


当社の温風低圧塗装機は、環境規制の厳しいドイツで開発され、50年の歴史で進化した商品です。
飛散が極端に少ない事は、塗装時のオーバーミストに含まれる揮発性有機化合物(以下、VOC)の排出を同時に減らす事が出来ます。
また、オーバーミストは臭いの原因となる場合も多く、住宅や施設が密集すればそれだけ「臭い」の影響が心配されます。
しかし、温風低圧塗装機は、このオーバーミストを極端に減らす事で、こういった環境問題の解決法として導入するケースも少なくありません。また、工場内の床やブースフィルター等に付着する「乾燥したミスト」や水性ブース等で排出されるスラッジの量も同時に減らせますので、工場内がクリーンになります。


まずは、ご連絡頂き、当社の営業(デモンストレーター)による実演をご覧ください。
もちろん、御社の材料(塗料)でテストが行なえますので、導入後の実際の変化をご覧いただけるかと思います。

資料請求や当社へのご連絡ははこちらからお願いします。

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