ABAC温風低圧塗装機は通常カップによる吹き付けですが、塗料タンクやエアレス機器(ダイヤフラム式)との接続により、広い面積での連続塗装が出来ます。
建築塗装では、屋根塗装や壁の塗装等の平米数が広い現場では、エアレス機器へ接続しての塗装が便利です。
また、工場塗装での単色塗装の場合はスプレーガンの重量も軽く、周囲への飛散が少ないので職場の環境改善やVOC排出削減となります。
もちろん塗料も節約できますので、コスト削減にも大きく貢献します。
カップ吹きでは塗料の継ぎ足しが多い使用状況の場合は、このような塗料供給機器に接続してお使い頂く事をお勧めします。



ABAC温風低圧塗装機は低圧エアーでの塗装となりますので、塗料吐出圧力も低圧で送る必要があります。
◇使用出来るエアレス機器の条件:
 @ダイヤフラム方式であること(プランジャーは不可)
 Aリターン経路にバルブが有り、
リターン量を調整出来る構造であること。
 B圧力調整機構が付いていること。
 Cポンプの脈動が少ないこと(吹きムラの原因になります)

◇塗料タンク(自動攪拌・手動攪拌式)
 全ての塗料タンクでご利用頂けます。(設定圧力:0.05MPa程)
 塗料タンクの場合、塗料ホースの循環回路が出来ませんので、塗料の粘度や特性に応じたホースの内径をお選び下さい。


1.装備部品の確認
 現行の温風低圧塗装機のセットは塗料カップ首振り用の「自在継手」が標準でセットされております。
 この「自在継手」が付いていない場合、塗料ホースとの接続に「SSSアタッチメント」が必要になります。

2.機器の接続

 
@塗料カップとカップホースの取り外し:

塗料カップとカップエアホースを取り外します。 継ぎ手を斜め後ろに向けます。


 
A塗料供給装置への接続:

塗料ホース(接続口径1/4")をSSSアタッチメントに接続します。
カップホースが取り付けられた所には止め栓をつけてください。


 
Bエアーホースと塗料ホースの取り回し
  接続した塗料ホースが邪魔にならないようにエアーホースとタイラップ等でまとめます。



塗料を供給する塗料タンク、もしくはエアレス機器でスプレーガンに送る基準量を調整します。
ネタ場(供給装置の置き場)と塗装作業場所が離れている場合や高低差が有る場合は、その場所で調整する事をお勧めします。

調整方法:
@塗料タンク:
 塗料をタンクに入れ、圧力を0.05MPa程かけます。
 吹き付けエアーを切った状態で、上図のように塗料が出るように塗料タンクの
 レギュレーターで調整します。

Aエアレスポンプ:
 まず、リターンバルブを全開にした状態でポンプを最低圧力で起動します。
 徐々に圧力を上げていき、塗料がスプレーガン先端まで送れるくらいにします。
 上記のような状態になるように吐出圧力を調整します。
 最後にリターンバルブを半分程閉めて、吐出量を調整します。

塗料の調整が終わりましたら、エアーホースを接続して、まずは廃材等に試し吹きをしてください。

塗装面からスプレーガンまでの距離は基本は15cmです。この状態で、塗装膜の中心が濃い場合は塗料の圧力が高過ぎるので、塗料タンクやエアレスポンプの圧力を下げてください。

ウレタン塗装やメラミン塗装等の膜厚管理を行う場合は、エアレス機器より塗料タンクをお勧めします。
(エアレス機器の場合は脈動対策を行ってください。)

以上で準備は完了です。

ノズルの使用例:

ノズル口径 用途
φ1.0mm ウレタン、ラッカー等での補修
φ1.2mm ウレタン、ラッカー、メラミン
φ1.5mm ウレタン(パネル、フレーム)、メラミン、エナメル、サフェーサー、フタル酸
φ2.0mm エナメル、サフェーサー、ジンクリッチ、エポキシ、フタル酸
φ2.5mm EP、OP、エポキシ
φ3.0mm EP、OP、エポキシ

※ウレタン・ラッカー塗装の場合のシンナー使用例:
塗装をする場所の温度によって、使用するシンナーの乾燥スピードを変えて下さい。塗装の仕上げ面が変わります。(特に夏場)
ラッカー塗装の時、室温が25℃以上の場合リターダーを5〜15%以内で調整して下さい。
ウレタン塗料の場合、室温が10℃以下の場合は速乾シンナーを使用して下さい。
以上、
当社の塗装機を上手に使用する点は、塗料粘度、ノズル口径、ガン距離の3点が特に大切です。



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